![]() | Presents 角田 光代、松尾 たいこ 他 (2005/12) 双葉社 この商品の詳細を見る |
「Presents」プレゼント、なんて随分シンプルだが、
そのタイトルにふさわしい良い本だった。
「女性が一生のうちにもらう贈り物」がテーマだと、
挿絵の松尾たいこさんがあとがきで書いていた。まさにその通り。
角田光代さんはちょっと苦手なのだが(おそらく同族嫌悪)、
どんどん上手くなっているなぁと思う。
「そうそうそうそう、だよね」なんて、ちゃんと共感してしまう。
自分にとっての「いちばん心に残っている贈りもの」について
考えてみた。結構すぐに思い浮かんだ。アレだ。
すぐに思い浮かぶことのできる自分で良かったと思った。
自分の人生とつい照らし合わせたりなんかしてしまう本★★★
最後のお話がとても良かった。印象的だった。
主人公のおばあさんがもらったものたちが書き連ねられているくだり。
「ランドセル、エナメルの黒い靴。髪に結ぶリボン、ろうそくののったデコレーションケーキ。レコードに本。ずっとほしかったワンピース。腕時計に万年筆。高層ビルから見下ろせる夜景に、やわらかい接吻。婚約指輪、そうして誓いの言葉。結婚式のヴェールに、手縫いのドレス。新型オーブンに、温泉旅行。子どもたちのちいさな服。私を書いたへたっぴな絵。車の助手席、レストランのフルコース。カーネーションと安っぽいエプロン。シンガポール旅行。ダイアモンド。帯と帯止め。つたない字で書かれた手紙。」(角田光代「Presents」より)
私もこんなものを貰っていた。そしてこれから貰うだろうもの。
この単語の羅列に、ちょっと泣けてきた。
女の人生ってこんなだ。結構愛に溢れている。
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