![]() | 犬が星見た―ロシア旅行 (1979年) (1979/02) 武田 百合子 商品詳細を見る |
著者の1ヶ月余のロシア紀行文。武田泰淳氏・竹内好氏同行。
船に乗って、列車に乗って、飛行機に乗って、
色々なものを食べたり、土地の人と話したり、買い物したり。
とてもとても大好きな本。2年に一度くらい、読み返す。
「富士日記」もそうだが、文が人を表すなら、著者は本当に素敵だと思う。
野蛮を感じるほど自由で、愛が溢れている。
でも下品じゃない。生まれ持った資質が上品なのだろうなと想像する。
気高い美しい魂、と言ったら言い過ぎか。
本当に「犬が星見た」ような日記だ。純粋なそのまんまの目線。
感動もユーモアもマイナスな感情も、過剰じゃないのに、よく伝わってくる。
思ったことを率直に書いてある。だからすごく面白い。
同行の老人たちに対する愛が、深い。
それはただ優しいとか親切とかマメとか、そんな分かりやすい事ではなくて、
いつもちゃんと見ている、感じ。受け入れている、感じ。
銭高老人という一風変わった人物が登場するが、
そのおかしさを、愛とユーモアで受け入れているところが素敵。
だから読者にとっても、彼銭高老人がとても魅力的な人物に見えてくるのだ。
あぁ何を言っても言葉足らず。
好きな本について書くのは難しい。陳腐な言葉ばかり思い付いてしまう。
また色々思い出したら、書き足そう。
とりあえず、すごく素敵な本と言っておく。しかも面白い本だ。
読むと自由になる。愛やユーモアを思い出す。
大好きな本、きれいな純粋な魂の本★★★★★
いつつぼし | trackback(0) | comment(0) |
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