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アルコール依存症の著者の閉鎖病棟での入院治療の記録。
一応「この物語はフィクョンです。」と書いてあったが。
西原理恵子さんの漫画で読んで知ったような気がしていたが、
改めて著者の本を読んだのは初めてだった。
文章もしっかりしていて、本としてちゃんと面白かった。
最近中島らも氏のアル中の本(「今夜、すべてのバーで」)を
読み返したばかりだったから、そちらも思い出しながら読んだ。
アル中の人の心は、時に随分と剥き出しの研ぎ澄まされたところに
戻ってしまうものなのだなと思った。個々人の違いかもしれないが。
らも氏の物語は、資料も取り入れ比較的冷静に書かれたものだったが、
こちらは剥き出しで、痛いくらいだった。
生のロシアンルーレットの当たりを見てしまった人生は、
やはりどこか壊れてしまうだろうと思う。
フリーのカメラマンで世界各国をハードに巡り、そして閉鎖病棟、
極端から極端だ。そういうのに引き寄せられてしまう人だったのかな。
文章に、繊細な描写がちらほらと表れ出てる。
沢山のものを見てしまって、
且つ自分が傷つけられてしまうことにも敏感な人だったのだと思う。
生き辛そうだった。泣いた。
アルコール依存症の闘病の本★★★
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精神科医神谷美恵子女史の日記。
25才から65才までの私的な日記を抜粋したもの。
崇高な精神を持った人だった。理想が高く真面目で努力家。美しい心。
時代や家庭環境の影響も多大にあるのだろうが、それにしてもすごい。
医師としての社会的な使命と書くことへの強い欲求の間で、
常に真剣だった。
自分の人生が随分とやわなものに見えてしまいそうだ。
解説の中で柳田邦男氏が彼女の「生きがい」について書いていたが、
私はこの日記の中で、女性として心が変化していく様を面白く読んだ。
理想高く頑なな処女の頃から、恋をし結婚をして、柔らかな心を持ち、
子供が生まれ成長し、再び自分の仕事に戻っていく経過。
同性として興味深く読んだ。
病に侵され、高い理想に悩みながらも、夫と二人の子供を持ち、
65才まで生きた彼女は、やはり幸せだったのではないかなと思う。
こんな人生を生きた女性がいたと知ると、身が引き締まる思い。
著書「生きがいについて」も読んでみようと思う。みすず書房の。
ある女性の「真摯な魂の記録」の本★★★
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