2008・09
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2008/07/23 (Wed) 「谷川俊太郎質問箱」

谷川俊太郎質問箱谷川俊太郎質問箱
(2007/08/08)
谷川俊太郎

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引き続きほぼ日の本。詩人谷川俊太郎さんのQ&A。
いろんな質問に答えてくれている。
絵本みたいな本だから、ぺろっと読み終えてしまうかと思ったら、
案外じっくりと読み応えがあった。
やっぱり谷川さんの言葉の質のせいだろうか。

私は小学生の頃から谷川さんの言葉が大好きだから、
多分下駄を履かせて読んでいる部分があるのだと思うけれど。
それでもやっぱり面白かった。すごく。
あ、私もそう考えた、とか、なるほどね、とか、思いながら読んだ。

夜見る「夢」と願う「夢」の漢字が同じなのは何故か?なんて、
そんな素敵な難しい質問への答えもあった。ああ面白い。

最後に糸井重里さんとの対談が載っていた。
二人とも自分の思っていること考えていることを、
即座に的確な言葉で表現することができていて、
本当にすごいなあと、読みながら思った。
そう言えば糸井さんも素敵な詩を沢山書いていたのだということを
思い出した。彼の作る言葉に感動したことは今までに沢山あった。
言葉に優れた二人の、すごく素敵な対談だった。はっとした。
糸井さんもすごいな。谷川さんもすごくすごいな。本当に。
この本、またいつか読み返したい。ちょっと忘れた頃に。

はっとしたり、ゆるくなったり、頭や心が柔軟になる本★★★★

 

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2008/03/27 (Thu) 「新宿二丁目のほがらかな人々」

新宿二丁目のほがらかな人々新宿二丁目のほがらかな人々
(2003/04)
新宿二丁目のほがらかな人々

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新宿二丁目のますますほがらかな人々新宿二丁目のますますほがらかな人々
(2005/08/31)
新宿二丁目のほがらかな人々

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暗い本を読んだ後だったので、明るい本を読んだ。
実は何度も繰り返し読んでいる本。今回なんか2冊まとめて読んだ。

新宿二丁目のおネエさんたちのおしゃべり本。ほぼ日連載。
おネエキャラのおしゃべりはどうしてこうにも面白いんだろう。
きっと普通にそれなりに偏った考え方ではあるのだろうが、
なんだか妙に説得させられてしまうのだ。頷いてしまうのだ。
そしてなかなか為になる。勉強になる。社会勉強。
男性の追及心探究心に女性の鋭さや柔軟さがミックスされて、
いい感じなのだろうな。
そして特殊な世界に住んでいるから倍増面白いのだが、
きっともともと頭の良い人たちなんだろうな、と想像する。

流行に敏感だからこそ、今読むとちょっとネタが古臭い部分もあるのだが、
それでもまた読んじゃう、面白い本。

おネエさんたちの愉快なおしゃべりの本★★★★

 

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2008/03/24 (Mon) プロイスラー「クラバート」

クラバートクラバート
(1980/01)
オトフリート=プロイスラー、ヘルベルト=ホルツィング 他

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10年以上も読まずに本棚に置きっ放しだった本。
なんだかすごく「物語」が読みたくなって、やっと手に取り読み終えた。

1971年に発表されたドイツの児童文学ファンタジー。魔法学校の話。
面白く、印象深かった。だがすんごく暗かった。
同じ魔法学校とは言え、ハリー・ポッターなんかとは全然違う。
ハリポタはわくわくドキドキ、スリルと謎とアクション、ゲームにパーティ。
まるでRPGのようで、現代のこどもたちに受け入れられる理由がよく分かったが。

「クラバート」にあるのは、「労働」だった。
そして厳しい上下関係と、掟ルールと、容赦の無い死、があった。暗い。
児童文学とは言え、現代の日本のこどもたちには
なかなか受け入れにくいのではないか、と想像した。
大人になって働くようになったから、
私には理解しながら面白く思いながら読むことができたが。
そして大人だから、悪役の親方を、完全な悪役には思えなかった。

後で解説を読んで、
「大どろぼうホッツェンプロッツ」と同じ作者だと知って大層驚いた。
あちらも久しぶりに読み返してみようと思う。

私は偕成社文庫版で読んだが、最後に
「『クラバート』の舞台となった地方」の地図が掲載されていた。
こういうのってとても良い。児童文学なら尚更良いなと思った。
そして「クラバート」の表紙は超かっこいい。

労働と掟と死のファンタジー、魔法学校の本★★★★

 

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2008/02/19 (Tue) 武田花「カラスも猫も」

カラスも猫もカラスも猫も
(1995/04)
武田 花

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武田百合子さんの本を1年に一度くらい読む。
武田花さんの本を4年に一度くらい読む。
そんな訳で久しぶりに手に取ってみた著者の本。

2世の作家さん(特に女性)の本は、つい警戒して読んでしまうのだが、
著者の本はやっぱり面白かった。日常の風景を描いたエッセイ。
特別奇妙な人物や出来事が登場してくるわけでもなく、
普通にちょっと変だったり、滑稽だったり、愛があったりする。

百合子さんの文章とやはり似ているところがあるなと感じるのは、
やはり同じ家庭で暮らしていたから、
使う語彙や選ぶ言葉が同じだったんだろうな、と想像した。
著者の文の方が、ちょっと現代的で、若い分だけ青く甘くゆるい感じ。
百合子さんは、もうちょっと野放図で野蛮で凛として高貴な感じだ。
こんな風に比較されるのは、著者にとっては嫌なことかもしれないけど。

さびれた放っておかれたような写真が沢山掲載されている。
それらは廃墟というほど、インパクトの強いものではない。
彼女にはこんなものが目にとまるのだな。なんか不思議だ。
女性は華やかなキレイなものに注目しがちなのに。

著者の本は読んでいて楽ちんだ。心地良い。ペースが合うのかもしれない。
連れと一緒にぶらりと旅に出て、その場のラブホテルなんか泊まっちゃう、
そんなゆるさ。
自分の滑稽さ、他者の滑稽さに、愛があるところも好き。ユーモアってことかな。

ゆるさと滑稽さがだらりと心地良い本★★★★

 

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2008/01/21 (Mon) 川上卓也「貧乏神髄」

貧乏神髄貧乏神髄
(2002/09)
川上 卓也

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写真家川上卓也氏が貧乏暮らしについて綴った本。
仕事を辞めて田舎へと引越し、ぼろぼろの長屋にて生活していたという。
「貧乏くさい」のはダメ。貧乏の自由と創造を楽しむ暮らし。

面白かった。丁寧でシニカルな文体が面白い。時々ゆるいところもまた良し。
過剰に便利すぎる家庭電化製品や安っぽい商品を排除した暮らし。
現代には、いらないものが多過ぎる〜♪んだよなあ。
ひとつひとつのモノにちゃんと関わって丁寧に仕事をする。
昔みたいな生活。良いなぁとは思うけれど。

でも私は家電製品をばんばん使うし、100円ショップも利用する。
限られた時間の中ではやっぱり便利だし、快適だ。
シンプルに暮らしたいけれど、欲望も多くてなかなか難しい。

それでも最後に書かれた「捨てる」ことについての文章は役立った。
モノが溢れて片付けに追われている今日この頃だが、
ちゃんと「捨てるぞ」って気になった。
あと煙草をキセルで吸うってやつ…いいのかな、試してみたい。
煙草代って馬鹿にならないからなあ!

シンプルな生活をしたくなる本★★★★

 

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2008/01/11 (Fri) 黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」

窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)
(1984/01)
黒柳 徹子

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2008年初泣き。
もう30年近く前のベストセラーだが、しっかり泣かされてしまった。
黒柳徹子さんが自身の小学生時代を綴った物語。
トモエ学園という個性的な自由な学校で過ごした短い日々。

初めて読んだのは小学生の時だ。母の好きな本だったから読んでみたのだ。
以来数年毎に読み返したりしているが、色褪せてない。
この本を読んで、黒柳徹子さんを改めて見直したものだ。
すごい人だ。素敵な人だ。
今思い返せば学校なんて好きではなかったが、
こんな学校なら行きたかったなと思う。
「君は、本当は、いい子なんだよ」なんて言われたら泣いてしまう。
大人になった今なら尚更。

お弁当には「海のもの」と「山のもの」を入れるというエピソードが好き。
難しく考えないで、海苔と梅干でOKってところがいい。
こういう楽しい決まりごとがあったら、尚美味しくごはんが食べられそうだ。

今回読み返して、今までよりも印象深かったのは
障害を持つこどもたちのことだ。
多分私が子供を生む年齢になったからだと思う。
彼らに対して、やさしく普通に接したいと強く思った。

このお話に出てくる先生たちみたいに、
こどもたちのことを本当に考えている先生は、今だって沢山いるのだろうと思う。
現代日本ではどうでもいいような面倒なことに囚われて、
綺麗事で終わってしまうのかもしれないけれど、
でも頑張って欲しいな。社会みんなで頑張ればいいんだよな。

楽しい学校や子供時代について考えてしまう本★★★★

 

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2007/11/23 (Fri) 吉田篤弘「それからはスープのことばかり考えて暮らした」

それからはスープのことばかり考えて暮らした それからはスープのことばかり考えて暮らした
吉田 篤弘 (2006/08)
暮しの手帖社
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装丁が可愛くて、つい手に取ってしまう暮らしの手帖社の本。
こちらは料理エッセイかと思ったら、ちゃんとした物語小説だった。
仕事も恋人も無い男性が美味しいスープを作るお話。

とてもかわいいお話だった。よいお話だった。
著者の本はなんだかかわいこぶっている感じがして
今までどうも読む気がしなかったのだが、中身も充実していた。
物語の中では、でこぼこした普通の人たちが、交じり合いながら、
自分の人生を生きていた。気負わず、自分のペースで。

美味しいサンドイッチが食べたくなった。
おしゃれなやつじゃなくていい。
白いパンの、ふつうの三角形のサンドイッチ。ハム卵キュウリとかの。
美味しいスープを作りたくなった。
寒くなってきたしね、温かいやつ、野菜いっぱい入れて。

美味しいサンドイッチスープを食べたくなる本★★★★

 

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2007/11/02 (Fri) 「杉浦日向子の食・道・楽」

杉浦日向子の食・道・楽 杉浦日向子の食・道・楽
杉浦 日向子 (2006/07/22)
新潮社
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江戸文化の達人、杉浦日向子さんの最後のエッセイ。
食・酒・病について書かれている。

彼女の達観した目線がとても好き。
勿論頑張って生きていて、それでもきりきりならずに、肩肘張らずに、
こんな風に遊びのある気持ちでいられたらいいなと思う。
勿論漫画も大好き。

十二ヶ月、季節にあわせて紹介された酒器がなんとも素敵に見えた。
病に対して「闘病」ではなく「平癒」で向かう姿勢が良かった。
読み終えて、こころ緩んだ。自分ペースで楽しく生きよう〜と改めて思った。
江戸の心意気が伝わったのかな。

こころ緩まる楽しい本★★★★

 

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2007/10/30 (Tue) 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」

走ることについて語るときに僕の語ること 走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹 (2007/10/12)
文藝春秋
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活字欲に経済力が追いつかず、図書館古本屋利用者の私だが、
村上春樹さんはちゃんと新刊定価で購入する作家さんの一人。
すごく好き。この本も初版が売り切れる前にと焦って買った。

想像していた以上に、すごく密度の濃い本だった。
村上春樹さんの、とてもリアルに近い声を聞いたような気がする。
ファンとして、読んで良かったと心から思えた。

私自身の「走ること」について少し考えてみたが、
走り続けたことは、多分最高で4〜5kmくらい。学生時代の持久走だ。
42.195kmすら信じられないし、
ましてやウルトラマラソン100kmなんて考えられない。
だから彼が文章で語っていることは、
多分全て理解できていないのだと思う。
私よりもリアルに共感して読んでいる人がいるのだろうと思う。
身体を限界近くまで使ったことのある人たち。

それでも、村上春樹さんの文章は何故こんなにしっくりくるのだろう。
頷きながら考えながら、そして面白く(重要!)読んだ。
ん〜上手く言えないや。ファン心理が邪魔をして。

写真に撮られた村上春樹さんの身体には
とてもきれいな筋肉が付いていて、
単純に「走るっていいな」と思った。
頭でっかちでない、鍛えた身体と基盤のある生活を前提として
書かれた文章だから、安心して読むことができる。
素晴らしいことだ。こういうのって案外少ないのではないかな。

個人的なのに、ごくまっとうな面白い良い本★★★★

 

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2007/10/29 (Mon) 穂村弘「もしもし、運命の人ですか。」

もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチブックス) もしもし、運命の人ですか。 (ダ・ヴィンチブックス)
穂村 弘 (2007/03)
メディアファクトリー
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穂村弘さんの本は好き。面白いと思う。
これは雑誌ダヴィンチで連載されていた恋愛に関するエッセイを収録した本。

恋愛手前の恥ずかしいモヤモヤについて、いい年した男の人が
真面目に語ってくれているから、すごいと思う。
自意識過剰と弱気さが交互しながらの恋愛シュミレート。
いや、女の私でも共感する部分が多々あり。自分も小物だなと思う。
さらさらと面白く読めるのは、
きっと彼自身がそんな自分を楽しんでいるからでしょう。

恋愛手前の我の馬鹿さ加減に共感しちゃう本★★★★

 

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プロフィール

うたうたい

Author:うたうたい
3月生まれ魚座B型。
読み散らかした本たちを
ここに記録していきます。
お気に入りの度合いは
星★★★★★にて採点。
日常を綴った表ブログも
書いています。
よかったら覗いてみてください。
にじいろのへびのモノがたり

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